トマトハウスの、畝の整地と灌水チューブ設置を行いました!
灌水(かんすい)チューブとは、トマトに対して水や肥料液を与えるためのチューブです。
その灌水チューブの中でも、当園が使用しているのは点滴灌水チューブです。
作物が植えてある箇所にピンポイントに灌水を行うもので、水圧によって膨らんだチューブから
点滴のようにポタポタと水が落ちてきます。
そうすることで、しっかりと確実に作物の株元に水や液肥を届けてあげることができます。
夏のトマト栽培は水を絞りすぎるとカルシウムの吸収阻害につながり、
お尻部分が黒く腐る、尻腐れ病になり傷んでしまいます。
とはいえ、ドカドカと多くの水を与えても樹の生育が大暴れしたり、根が傷んで病気になります。
トマトは水と追肥の管理がとても難しい作物なのです。
そこで、しっかりとトマトの生育管理を行うために、養液土耕システムという自動灌水制御装置を使用しています。
トマト1株あたりに必要な水量、液肥量、およびそれらを流す時間を設定することで
自動で灌水、追肥を行ってくれます。
もちろん、トマトも人間と同じで個体差があるので、
生育状況やその日の気候などを常に観察しながら、今のトマトたちに合った機械の設定を行う必要があります。
また、制御装置はあくまで水と肥料を管理してくれるもので、
トマトがしっかり元気に育つためには、日々の樹の手入れや葉面散布など人間が直接手を入れる
とても細かい繊細な管理が8割を占めます。
トマトの性格や特徴を理解できると、そこにアプローチをかけることでトマトはしっかりと生長して答えてくれます。
子育てと同じなのかもしれません。